2010年11月03日
(93) 北方領土はどこのもの?
現在、ニュースや新聞で話題になっているものはいくつかある。特に、日本の領土問題は深刻である。中国の尖閣諸島問題から一気に過熱した日本の領土問題。中国が勢いづくなかで、周りの各国もそれに便乗して日本に領土問題をけしかけている。その対応に関して民主政権の外交ベタが顕著に表れている。その中でも(尖閣諸島は日本の領土なので論外)、大きな問題として取り上げられているのが、ロシアとの”北方領土問題”である。
メドベージェフ大統領が今月1日に国後島を訪問した。これは明らかに日本に対する挑発行為である。そこで、日本がとった行為は尖閣問題同様”黙認”。北方領土問題に関して米国は、日本支持を表明しているが、その心中は定かではない。
ところでそもそも、何故北方領土問題はこんなにもこじれているのだろうか?
それは、良くも悪くも麻生元総理大臣が直接的な原因だと言える。まず、2008年11月のAPECにおいて、メドベージェフ大統領が次のような発言をした。
「我々は、この問題の解決を次の世代にまでゆだねるようなことはしない」
この発言から読み取れることは、ロシアが早い段階で、北方領土問題にケリをつけようとしているということ。さらに、日本に対して、このような形で先手を取ることで、日本よりも優位に進めていこうという意思が伝わってくる。
そこで、麻生元首相は「ロシアは北方領土を不法占拠している」と、強気な態度に出たことにより、ロシア側が反発した。このまま、麻生元首相のままで話し合いが進んでいれば、まだ日本にも対等に渡り合えるという可能性はあったが、続く選挙にて退陣を余儀なくされた。ロシア側はその時の勢いがそのままであるにもかかわらず、日本側はみずから内部崩壊。北方領土問題に十分な力を注げないまま、鳩山、管と相次ぐ政権交代が足を引っ張り、ロシアにイニシアティブを完全に取られてしまった感がある。
そして、現在の隣接地域との領土問題に加え、円高、TPP問題と多くの課題を抱え、完全に外交が後手後手に回ってしまっている。領土問題に関しては、国の重要な問題とはいえ、どちらかが折れなければ、解決することもないし、第三者の取次があったとしても大して期待できるわけでもない。おそらくどちらも譲る気はないだろう。
ただ、このまま続いていくようであれば、お互いにとって得策ではない。早期解決に越したことはないが、あまりに妥協するのも問題である。お互いの国がどの点で折り合いをつけることができるのか。今後の管内閣の挙動に期待をするしかない。
メドベージェフ大統領が今月1日に国後島を訪問した。これは明らかに日本に対する挑発行為である。そこで、日本がとった行為は尖閣問題同様”黙認”。北方領土問題に関して米国は、日本支持を表明しているが、その心中は定かではない。
ところでそもそも、何故北方領土問題はこんなにもこじれているのだろうか?
それは、良くも悪くも麻生元総理大臣が直接的な原因だと言える。まず、2008年11月のAPECにおいて、メドベージェフ大統領が次のような発言をした。
「我々は、この問題の解決を次の世代にまでゆだねるようなことはしない」
この発言から読み取れることは、ロシアが早い段階で、北方領土問題にケリをつけようとしているということ。さらに、日本に対して、このような形で先手を取ることで、日本よりも優位に進めていこうという意思が伝わってくる。
そこで、麻生元首相は「ロシアは北方領土を不法占拠している」と、強気な態度に出たことにより、ロシア側が反発した。このまま、麻生元首相のままで話し合いが進んでいれば、まだ日本にも対等に渡り合えるという可能性はあったが、続く選挙にて退陣を余儀なくされた。ロシア側はその時の勢いがそのままであるにもかかわらず、日本側はみずから内部崩壊。北方領土問題に十分な力を注げないまま、鳩山、管と相次ぐ政権交代が足を引っ張り、ロシアにイニシアティブを完全に取られてしまった感がある。
そして、現在の隣接地域との領土問題に加え、円高、TPP問題と多くの課題を抱え、完全に外交が後手後手に回ってしまっている。領土問題に関しては、国の重要な問題とはいえ、どちらかが折れなければ、解決することもないし、第三者の取次があったとしても大して期待できるわけでもない。おそらくどちらも譲る気はないだろう。
ただ、このまま続いていくようであれば、お互いにとって得策ではない。早期解決に越したことはないが、あまりに妥協するのも問題である。お互いの国がどの点で折り合いをつけることができるのか。今後の管内閣の挙動に期待をするしかない。